急性アルコール中毒というと、春先や年末年始の風物詩になりつつある感がします。ところで、急性アルコール中毒とアルコール依存症は明確に違いがあるのはご存知だと思います。悩みやストレスを解消するためと称してアルコールを飲み続けて、結局お酒が抜けると指先が振るえ出したりといった症状が出たりするのがアルコール依存症です。ところが、急性アルコール中毒は、文字通り「急」になります。急性アルコール中毒になると、急にグッタリして意識が無くなったりする場合があります。酷い場合は呼吸困難などを招き、放っておくと死に至ることも少なくありません。
普段からアルコールを飲みつけている人は自分自身の限度を知っている場合が多いので、ある程度コントロールできます。しかし、今までアルコールを飲みつけてない人だと限度が分からないため、調子に乗って「イッキのみ」をしたり、無理やり飲まされるアルコールハラスメントなどを受けて急逝アルコール中毒になるケースが多いです。度々ニュースでも取り上げられるようになり、大学や会社の健康管理体制などが問われるようになってからはアルコールパッチテストを用いた体質診断などを行う団体も増えてきているようです。
ところで、これらのような活動は比較的「アルコールが飲めない人」「お酒が弱い人」への支援措置は社会問題視されることも影響して認識も広まり制度も充実してきているのですが、一方で「(かなり)お酒が飲める人」の問題は割りと軽視されているのが現状です。慢性的な大量の飲酒は慢性アルコール中毒の可能性もあり、心身に与える弊害も内臓機能障害をはじめ相当なものです。しかし、このような深刻な悩みを抱えているにもかかわらず、自業自得的な見方をされて問題として取り上げられる機会が少ないようですが、実際には、アルコール中毒の若年化も進んでいて隠れた問題として軽視できない状況です。